キャバクラの中で難易度が最も高いボーイの業務「つけ回し」

キャバクラの売り上げに影響する「つけ回し」

キャバクラのボーイとしてある程度能力を付けてきたら、今度は「付け回し」っていう業務を任されるようになるねん。

付け回しっていうのは、キャバクラに来店したフリー客、つまり特にキャストの指名のないお客さんに対して、どのキャストをつけるのがベストか判断してキャストを席に付けること。

その付け回しっていうのはお客さんの話し方とか見た目とか雰囲気を見て、一番好きそうなキャストを判断するっていうことやから、めちゃくちゃ難しい!

しかも、その時手の空いてるキャストを割り当てることになるから選択肢も限られてくる。

その中で最良の判断ができるのは、ベテランのボーイにならないと難しいことやねん。

やからまさに、付け回しっていう仕事はボーイの腕の見せ所でもあるな。

俺も何度も付け回しを任されたことはあるけど、毎回成功するものじゃないことはよく知ってる。時には付け回しで失敗したこともあるし…。

やから今回は、ボーイとしてワンランク上にいくために必要な、付け回しを成功させるコツややり方について紹介していこうと思います!

ボーイの腕の見せ所「付け回し」のやり方

付け回しのやり方はめちゃくちゃ難しいんやけど、段階に分けてコツを覚えていくと、少しずつ成功する確率が上がっていく。

できるボーイになるために、まずはボーイの付け回しのやり方とコツについて、俺なりの方法を紹介していきます!

①キャストの出勤状況を把握する

付け回しをするためには、まずはその時付けることができるキャストについて把握しやなあかん。

今指名が入ってるのはこの子とか、今フリーなのはあの子、とか。

それらを瞬時に把握して、今このお客さんに付けられるのはこの子かこの子やな、って選択肢を思い浮かべられることがまず第一関門。

やから、営業前にその日出勤してるキャストを覚えたり、今その時のフロアの状況を見回して把握するっていうことをやっておく必要がある。これに関しては記憶力勝負やけど、やってるうちに「把握すること」自体は慣れてくるよ。

②お客さんを観察してキャストを配置する

ある程度選択肢が絞れたら、次はフリー客の様子をよく観察すること。

最初の一人は、ぱっと見の雰囲気とか年齢層とか話し方を見て、この子が好きそうっていうイメージで付ける。で、そのキャストとの様子を観察して、好きそうなら同じような系統の女の子をつけて、そんなに盛り上がってなさそうなら別のタイプの子を付ける。

キャバクラでは15分ごと、合計3〜4人のキャストがそのテーブルに付くことになるから、特に新規のお客さんの場合はお客さんの様子をよく見ておくことが大事やねん。

③延長や場内指名の声掛けを気をつける。

特に新規のお客さんの場合、お店のシステムを把握してない人がほとんどやから、延長や指名の有無についての声掛けは特にきっちり行う。

通常は自動延長のお店であっても、延長料金が掛かるタイミングでそっと声を掛けておくと、お客さんから喜ばれる。まあ、この辺はお店によってやり方が違うやろうけど。

大まかな流れはこんな感じやな。何より付け回しが難しいのは、お客さんやキャストについてちゃんと把握しやなあかんところやな。

そのテーブルが盛り上がるかどうかはボーイのキャスト配置が上手いかどうかに掛かってくるし。もし盛り上がれば、そのお客さんはまた来てくれるかもしれへんし、好みのキャストを付けられなければ二度と来てくれなくなる。

売り上げにも直結する話やから、付け回しは何度やっても緊張するし、難しいものやねん。

実際にあったつけ回しの失敗例とその後の対応

難しいから、俺も何度もキャストの付け回しに失敗したことがある。

その中で俺が経験した最大の失敗は、キャストのダブルブッキングやな。

まだキャストの付け回しを任されて間も無かった頃。

その時動けるキャストを把握したところまでは良かったんやけど、その時俺が付けたキャストが、実はあと5分で指名客のところに行かなあかんキャストやって。

そのことに気づいたのは、そのキャストをフリー客の席に通した後。

基本15分ごとにキャストの席を移動しやなあかんお店やから、このままではそのキャストを指名してくれてる常連さんを10分待たせることになる。

だからって、5分でそのフリー客の席を切り上げたら新規のお客さんから変な目で見られる。

どっちに転んでもお客さんに迷惑が掛かる!

気づいた時は先輩ボーイにめちゃくちゃ怒られたけど、その先輩の指示にしたがって、常連さんをその時偶然空いてたVIP席に追加料金なしで通すことで解決。

VIP席に案内して、アイスペールやら何やらを準備して10分を稼いで、すぐフリーのところにいた指名のキャストに声をかけました。焦

それから、これは俺があった話じゃないんやけど、お客さんの好みのタイプとは真逆のキャストを付けてしまった失敗例もある。

その同僚のボーイは来店した年配のお客さんに対して、フレンドリーで派手系なギャルを付けたらしい。けど、そのギャルなキャストは年配のお客さんに対してもフレンドリーでズケズケ物を言うタイプの子で。

そういうタイプが好きなお客さんもいるけど、一方でその時付け回ししたお客さんに対しては失礼な印象に感じられたらしくて、結果的にはお客さんが途中で帰る結果に。

適当に付け回しすると、売り上げどころか二度とそのお客さんに来てもらえなくなるから、付け回しを適当にやるとかなり痛い目を見るねんよな…。